道路建設と農業の不思議な関係

松井 秀平 さん

松井 秀平 さん

くだら農園栽培責任者
1974年生まれ(37歳)
豪快な土木の世界から就農者に華麗に転身。見た目と物腰、その経歴とのギャップにはずいぶんと驚かされます。

2012.7.25
道路建設と農業の不思議な関係
第3回目は奈良県明日香村の農民連・奈良産直センターを訪れました。この奈良産直センターと、関連ある組織「一穀あすか」は新規就農者を精力的に支援。ワカモノをバックアップしている組織は紹介せねばと別コーナーを作りましたよ!みんな見ていってね。
ワカモノ応援団を紹介するよ

奈良産直センターで紹介していただいた松井さんは、土木関係から農業の世界に飛び込んできた変わり種。どんなイカツイ兄貴が現れるかと思いきや、物静かな草食系男子?……という第一印象は見事に崩れ去り、出てくる話は超ガテン系のワイルドな話ばかり。さて、農業と道路建設の関係とは…。
  • まだ農業の世界に足を踏み入れて日が浅いと聞きましたが、前の職業は土木関係だとか?
  • 松井アイコン2009年の春から“山口農園”(奈良県宇陀市/野菜の生産・加工・農業訓練学校)に入って勉強して、翌2010年から栽培を始めたので2年ちょっとの新規就農者です。
    前の仕事では、最初の3年が注文住宅の現場監督、その後7年ほど高速道路を作ったりする土木関係の仕事をやってました。
  • Radixの会常任理事の後藤さん(左)、案内してくれた奈良産直センター小西さん(中)と

    「うん、なかなかしっかり育ててるね!」とRadixの会常任理事の後藤さん(左)。案内してくれた奈良産直センター小西さん(中)

  • 道路建設も監督さんだったんですか?
  • 松井アイコン道路の場合は監督も作業するんです。アスファルトを敷く機械のオペレートからユンボの操作、道路は役所仕事なので工事の管理…なんでもやりましたよ。当時はまだ民営化されてない頃で道路公団の管轄だったんですが、北は福島から南は大分まで全国で仕事してました。
  • なぜまた農業に転向したんですか?
  • 松井アイコン30過ぎに独立して、個人事業主として土木の仕事を請け負うことを始めたんです。ところがすぐにリーマンショックが来ましてね、仕事をもらってた4軒のうち3軒が潰れてしまったんです。以前務めてた会社からも仕事を受けてたんですが、そこも潰れたんですよ(笑)。で、建設業はこれから厳しいかなと思いまして。ゼネコンの人からも「これから民営化されて厳しくなるな…」と。
  • いや笑ってすませられる問題でもないと思うんですが、そこから一気に農業に?
  • 松井アイコンうちは祖父の代まで農業をやっていたので土地はあったんです。親は公務員だったから農地は全て貸していたので「将来的には土地の管理もしなくちゃあかんな〜」と建設業時代から考えていたんです。ちょうどその頃はテレビでも「これからは農業だ!農業だ!」と盛んにやってましたしね、農業するのもいいかな…と思って。
    ネットで情報を集めたり、新農業人フェアなんてのを見に行ったり。そのフェアで行政の人から“山口農園”が研修生をとっていることを聞いて、2009年の4月から研修に行きました。
  • 思い立ったら行動が早いというか、そこから出荷するまでたった1年半って、ものすごいペースじゃないですか(笑)
  • 松井アイコン研修期間は基本的に1年なんですが、しばらくして農林事務所に補助金の相談に行ったら、「7月までに書類を通さなければいけないから早く出せ」と。それが、たった2週間の猶予しかなかったんですよ。急いで書類を出したらどんどん話が進んで行って…。でも補助金はその年度中に使わないといけないので、就農の時期が自動的に翌年の春に決まってしまったというわけです。
  • とんとん拍子というか、なんというペース……。
(3) くだら農園 松井 秀平 さん