赤とんぼの金の卵ふたつ

四釜 昌和 さん

四釜 昌和 さん

ファーマーズ・クラブ赤とんぼ
1979年生(36歳)
配管関係の会社に就職するも会社が倒産、実家を継いで農家となる。父と母、家族3人で米のほか、サクランボとブドウを栽培している。冬はスキーのインストラクター。

井上 悟志  さん

井上 悟志 さん

ファーマーズ・クラブ赤とんぼ
1991年生(24歳)
スポーツメディアを大学で専攻したが、自分で何かをつくる仕事がしたくなり、卒業後、農水省の給付制度を使って2年の研修。今年3月から農家デビューとなる。

NEW 2016.4.10
赤とんぼの金の卵ふたつ
全国のワカモノ生産者がてんこ盛りに集まる『若者集会』。実はこのRadixの会の名物イベントは、山形のファーマーズ・クラブ赤とんぼの伊藤幸蔵さんが2004年にRadixの会最年少役員として初めて取り組んだイベント。伊藤さんを始め、元ワカモノメンバーはすっかりベテランの年齢だが、元気なこの会の遺伝子を引き継ぐのはどんなワカモノたち? と、年末も押し迫った寒〜い山形県に訪ねてきました。年齢層の広い「赤とんぼ」でも、やはり若いメンバーは貴重な金の卵、とても大事に育てられています。
第23回は10年のキャリアの四釜さんと、2年の研修が終わりに近づいたピチピチの井上さんの2人からお話しを聞きました。
  • 四釜さんは農家になる前は会社員だったとか。
  • 四釜 アイコンそうなんです。ただ、その会社がつぶれちゃって。実家は農家なんですが、手伝いながら就職活動をしたんです。赤とんぼに同級生がいたもので、農家の交流会や飲み会に誘ってもらってるうちに……。
  • 農業のほうに興味が出てきた、と。井上さんは?
  • 井上 アイコン宮城の体育大でスポーツメディアを専攻しました。体を動かす方じゃなく、裏方の勉強。伝えたり、企画を立てたり。もちろん運動も大好きで、高校までは野球をやってましたよ。
  • またどこから農業につながるんだ???
  • 井上 アイコン一応就活もしてたんですけどね、就職できるのは営業とかそういう仕事になってくるし、作ったりする仕事のほうが向いてるんじゃないかと。
  • スポーツ関係に行く道はキビシイ?
  • 井上 アイコンそうですね、限定するととても狭い道でした。マスコミ関係も考えたんですが、あんまり好きな方面じゃないことが勉強してわかったし。
  • 行きたい道の先に農業はなかったんですか?。
  • 井上 アイコンあはは、全く考えてなかったですね。ただ大学在学中にだんだん考えるようになった。ちょっとね恥ずかしいけど、情熱大陸とかプロフェッショナルとか観てて、ものをつくるのっていいなって。自分の力でつくったもので生計を立てるたいなと。
  • 見事に単純で笑っちゃうけど、ものづくりって楽しいもの! 四釜さんは配管関係を選んだ理由はあるんですか。農業にも役立ってる?
  • 四釜 アイコン建築関係の仕事をしたいと思っていて、求人がある中で入りたかったのがその会社だったんです。そうですねぇ役に立ちましたよ〜。スプリンクラーなんかの配管はお手のものですね。管関係はよくわかりますから。
  • ヤンキーvs心理学専攻は、ハウスが建てられてトラクター修理ができるヤンキーの勝ちとか(笑)。ちなみに第20回の天恵グループの清水さんと井本さんのことです。
  • 四釜 アイコンあははは、そうなんですね。たしかに建築関係は農業の役に立ちます。

  • ところで、井上さんのスポーツはどうなんでしょう?
  • 井上 アイコンこれがねー体を動かすことが大好きだから向いてるんですよ〜。肉体労働がしたくて、大工さんとか漁師とか。でも一番現実的な農業を選んだんです。実は実家は赤とんぼ所属の農家なんです。
  • 剪定バサミと息子の写真
  • 四釜さんのこだわりグッズ 剪定バサミ+α
  • 燕三条でオーダーメイドしたブドウ用の剪定バサミ。革のケースも用意して愛用している。研ぎも作ってもらった会社に依頼している大切な品。そして仕事のテンションを上げるのはもう一つ!息子の息子は悠くん(4歳)。息子の話に目尻が50度くらい下がる。
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