米作ってると体がでかくなる?

今井 真也 さん

今井 真也 さん

今井農園
1983年生まれ(29歳)
ゲームクリエイターを目指すも、180度の方向転換。ニコニコ笑いながらズバズバ自分の考えを言える元気な生産者。嫁募集中です!

2013.1.25
明るい親子経営のマル秘法
第5回目は日本海にもほど近い京丹後市で、葉物野菜を栽培している農家の2代目、今井真也さんを取材。ご両親と3人で今井農園を切り盛りしている。(その他にパート、アルバイトさんが4人)
この企画初の20代…といっても30目前だが、元気はつらつのワカモノをご紹介します。
  • なんでもお父さんは大手コンピュータ会社を退職して、一から農業を始められたとか。
  • 今井アイコンバブルの最中、時代に逆行して脱サラですよ。もう少し稼いでから始めてくれれば良かったのに(笑)
  • 代々農家じゃないとしたら、最初から継ぐつもりで?
  • 今井アイコン実はゲームデザイナー目指して大阪のゲーム専門学校に入ったんです。高校生なんて業界のことも全くわかってないから、頑張ればゲームの全てを創り上げられると思ってた。
  • ゲームクリエイターになりたいって男の子は多かったですよね。
  • 今井アイコンゲーム業界も規模が大きくなっていった時期で、小さい会社がどんどん大手に吸収されていった。ゲームも会社のトップが決めた企画に従って、皆が駒として仕事をこなすっていう作り方になってましたからね。ゲーム会社に入るのも大変なら、その世界も自分の望んだものじゃないと限界を感じて…。クーラーの効いたアパートでぼんやり考えてたんです。「あ、そういえば農業って結構いいなぁ」って。親が農業をやってる姿を思い出してみると、いつも疲れてたけど楽しそうだったんですよね。
    家に帰って「オレ、農業やろうかな…」って言ったら、親から「それなら大学に入れ」と。
  • そこで八ヶ岳の実践農大に入ったわけですね。あそこは景色も素晴らしいし、何度もアイス食べに行きましたよ。
  • 今井アイコンそうなんですよ。あのカッチカチのアイス、なぜか売れるんですよ。

  • え〜〜長野の高原で食べるとおいしいんだもの。素敵な学校!って印象だったけど、大学はどうでした?
  • 今井アイコン全寮制なんですが、夜明けから夜中まで働いてましたね〜。野菜のことだけを勉強したいのに畜産のこともやらなきゃいけないとか、いろいろ不満はあったんだけど、とにかく体力と根性、忍耐力だけはつきましたよ(笑)。
  • 最寄りのコンビニまで30分だとかね(笑)ワカモノには辛い。
  • 父、幹夫さんと真也さん

    野菜づくりに関しては頑固一徹の父、幹夫さん。「でも、結構気を使ってくれてるんですよね」と真也さん。

  • 今井アイコン大学で2年間勉強した後、北軽井沢有機ファミリーさんの農園で1年間修行してきました。実は、大学の卒業式が終わったその足で、親父に軽井沢に連れて行かれて「はい、明日からここで働きましょう!」と。
  • うわっ、お父さん鬼(笑)
  • 今井アイコン聞いてないよ〜!ですよ。でも、播種、育苗からの実作業が見られたのでとても勉強になりました。
  • だけど、やっぱりゲームから農業ってのは釈然としないなぁ…。
  • 今井アイコンんー、やっぱり自由っていうのが一番大きいのかなぁ。それとゲーム学校時代の一人暮らしで一番強く感じたのが「野菜が不味い!」。物心ついた頃から、地ものや家の野菜しか食べたことがなかったから、あの不味さは衝撃でしたね。
    その頃、バイト先にうちの野菜送ってもらったんですよ。段ボールにブロッコリー満杯、レタス満杯で。それを食べた社長が「こんなおいしい野菜を作ってるのに、これを絶えさせたらあかんやろ〜」と説教されたこともありました(笑)。
(5) 今井農園 今井 真也 さん