少ない人数で、工夫しながら農場を運営しています

少ない人数で、工夫しながら農場を運営しています
  • ランボルギーニのトラクター

    燦然と輝く牛さんマーク。「もともとトラクター作ってたんじゃない〜」なんてちょっと憎まれ口を叩きながら、かぶりつきで観察する担当者でした。

  • それでひらりと?卓球って感じじゃないなぁ。玉を指でひねり潰しそうだし。
  • 七加 アイコン力はありますけどね(笑)。妹2人は女の子っぽいし、母も女らしいんですけど。
  • そういえば、農場を見せてもらったら、車だのトラクターだのトラックだのが1人に1台ずつの勢いであるじゃないですか。贅沢農場だ!
  • 七加 アイコン実はそれはね、人数が少ないからこそなんですよ。その日にどうしてもやらなきゃいけない作業もあるので、誰かが使ってる機械が空くのを待ってるなんてことをしてたら日が暮れちゃう。人数が少ないからこそ効率よくこなさないといけない。だから余分な車は1台もないんですよ。
  • それにしてもトラクターはすごい値段でしょ〜。以前、1千万円越えなんてザラだと聞いてぶっ飛びました。あら〜、あそこに牛マークがっ! ランボルギーニじゃないですか(笑) 。
  • 七加 アイコン機械は父が安く買ってくるんですよ。取引のついでにその手の情報もちゃんと仕入れてくるんです。あれも展示品をうまく買ってきたようですよ。
  • お父さんは商売人だな〜。七加さんはお父さんに似てるようですが、似てるからこその反発もあるのでしょうか。
  • 七加 アイコンケンカはないですけどね。子供の頃はとんでもなく怖い父でしが、大人になってからは優しいですよ。仕事のことでは対立することもあるし、父は代表ですからこちらが折れたり。えぇい、こんなとこ出てやる!なんてこともありますが(笑)。まあ、日も浅い私には、まだまだ父みたいな度胸もないしアイデアもないですから。
  • 「七加さんが帰ってきて時間の余裕が出来て、社長はすごく感謝されてるんですよ」って中村さんが言ってましたよ。お父さんは面と向かっては絶対言わないだろうけど。
  • 上田姉弟

    見た目も雰囲気も全くタイプの違う七加さんと圭豊さん!

  • 七加 アイコンいやぁ、そんなこと言われたら気持ち悪いっすよねー(笑)。母はよく「ありがとう」って言ってくれたりするのでハッとするんですよ。「自分が自分が」じゃなく、ちゃんと感謝の気持ちを口にすることは大事だなーって思います。みんないっぱいいっぱいで仕事して、余裕がなくなって来ますからね。
  • ところでこの辺は肉牛を育てる農家さんはいらっしゃらないの?
  • 七加 アイコン足寄牛っていうブランドもあって、昔は肥育農家さんがいっぱいだったそうですが、残念なことにどんどん減ってきてしまったんです。
  • 残念ねー。赤身ブームも来てるのにねー。
  • 七加 アイコン 赤身ブームは確かにきてますよね。どなたかが仕掛けてるのかもしれませんが(笑)。

  • さっき上田社長に「最近、最近の和牛は脂がきついんですけど」って質問したら、外国と差別化を図るためにサシを入れることがどんどんエスカレートしていったと聞きました。年のせいで肉が食べられなくなったのかと思ってたので、ちょっと安心。北十勝ファームのオススメの食べ方は?
  • 七加 アイコンうちが卸してるレストランに行ってもらうことが一番なんですが(笑)。やっぱりサシは少ないので焼きすぎると硬くなりやすい。「焼きすぎないで!」とは言ってます。
  • レストラン、検索してみます! さて、七加さんが将来やっていきたいことは何ですか?
  • 七加 アイコン今は地元を飛び越えて販売していますが、地元に何か貢献できるようになれたら……。それから加工所があってもいいかな……。あれ作りたい、これ作りたい、スライスやりたい〜と夢は広がるばかりですが。
  • それなら!ここの短角牛をおいしく料理してくれるシェフを婿に迎えましょう。
  • 七加、実は乙女!

    食欲旺盛でとても豪快な七加さんですが、ちゃんと女らしい出で立ちで営業をこなしたり、夕食後のチョコレートケーキを作っておいてくれたり、女子力高い行動がちゃんとできるんです。実は繊細で乙女なんでしょ?

  • その明るさと社交的な性格を活かして、足寄町を盛り上げる活動や全国のネットワークをどんどん広げてください。北十勝ファームの短角牛は、想像するよりずっと柔らかく旨みたっぷりでした。コンビーフやローストビーフも早く買えるように、七加さん加工所を早く作ってくださいね。
  • (2016年6月27・28日取材)
  • オマケもどうぞ! 新人・松林実国ちゃん
次回はえりもで、同じく短角牛を育てる高橋ファームの高橋基弘さんを取材します。
上田 七加さん